湯河原にゆかりの文豪たちの作品を朗読家 沼尾ひろ子が声と語りでお届けします。七色の声を使い分け、圧倒的な迫力と存在で物語の情景を創り出す。朗読ライブで体感する日本文学の世界をご堪能ください。2回目の今回は、湯河原の梅の宴にちなみ 〜梅に寄せて 源氏物語の世界へ〜
湯河原の春の風物詩、雄大な幕山のふもとにひろがる紅白の梅の饗宴「梅の宴」が、今年も2月4日土曜日から開催されます。 その「梅」にちなんで、源氏物語の中から「梅」と名のつく2つの巻「梅が枝」と「紅梅」をナレーター沼尾ひろ子が朗読。湯河原を愛し、長く滞在して作家活動を続けた情熱の歌人与謝野晶子訳の源氏物語の世界へ誘います。
①13:00〜14:00 演目 源氏物語 三十二帖「梅が枝」
光源氏は、娘の明石姫の裳着と入内の準備に日々明け暮れてー
特にお香は、この方ならという人に依頼して作らせるほどの気にかけよう。
梅薫る源氏の邸に弟の兵部卿に宮がやってきました。二人で梅を愛でていると朝顔の宮から梅の枝に結んだ手紙とお香が届く。梅花香の入った白い瑠璃の坏には、梅の枝が添えられています。源氏は使いの者に紅梅襲の装束を与え、紅梅色の紙に返事をしたため紅梅の枝に結んで託す。兵部卿の宮とお香合わせを楽しみ、宴では「梅が枝」が歌われ、お土産には梅花香を。
まさに梅つくしの巻。
②15:00〜16:00 演目 源氏物語 四十三帖「紅梅」
時は流れ、光源氏の子や孫の時代にー
紅梅大納言と呼ばれる按察大納言は自分の先妻の娘を匂宮に嫁がせたいと思っていました。庭に紅梅の美しく咲いたのを見て、枝一折りを紅の紙にしたためた歌に添えて匂宮に届けさせます。
でも、匂宮の思い人は別の娘なのでした・・・。
紅梅の情熱的な紅色と恋愛の妙がのどやかに描かれた風流の巻。
朗読のあとには、お茶と温泉まんじゅうのサービスをお付けいたします。ゆっくり、感想など沼尾ひろ子さんを囲んで、語らいましょう。